JMS for Special steels · Free cutting stainless steels · Machine tool · Metal · Mold dies

Moldex 3D

Moldex3Dとは

Moldex3D

樹脂流動解析で重要なことは、部品のメッシュ生成精度と材料データ、解析時間です。Moldex3Dは、高品質なハイブリッドメッシュや豊富な材料データ、有限体積法による高演算能力を備えます。
これまでの一般的な樹脂流動解析ソフトは、部品形状の再現として中立面モデルや簡易的な3D計算のため、実際の現象を再現することが難しく解析結果に対して金型・成形の現場では信頼性が低い状態が続いておりました。Moldex3Dは、金型内の溶融樹脂の流動特性を独自に開発された計算手法により、高速・高粘度な非ニュートン流体の非等温流動挙動を解析できます。製品・ランナー・冷却管の金型全体を3次元化することができ、成形現象を正確にとらえることができます。

樹脂流動解析

Moldex3Dの解析事例

1.ランナーバランスシミュレーション

金型内の溶融樹脂の流れ(ファウンテンフロー)は、金型に接触し急冷された領域と肉厚中心部の速度差による「せん断熱」が発生します。この発熱は、溶融樹脂の流動性とフローパターンに大きく影響することがわかっています。この現象をとらえるためには、発熱する領域の緻密な計算が必須であり精度の高いメッシュが必要です。 Moldex3Dは、BLM(境界層メッシュ)やハイブリッドメッシュなどを短時間で自動的に精度の高いメッシュを生成する事ができます。

BLM(境界層メッシュ)

BLM(境界層メッシュ)

境界層において せん断熱を予測します

境界層において せん断熱を予測します

完全3Dランナーメッシュとせん断発熱の温度解析結果
急激に樹脂温度が変化する表層部分に対し、高密度高品質なメッシュ要素を配置。 温度・圧力・相変化を高い精度で解析できます。

完全3Dランナーメッシュとせん断発熱の温度解析結果

せん断熱を正確に捉えた事による発見! 等距離ランナーのアンバランス流動の実際と解析結果の比較
せん断熱の発生で金型の中心にある製品から充填される現象が発生する。 (内回り現象を世界で初めて解析で実証)

せん断熱を正確に捉えた事による発見! 等距離ランナーのアンバランス流動の実際と解析結果の比較

2.エアベント解析

充填工程においては、溶融樹脂が金型内の空気を高速で押し出していきます。その空気の逃げ道がなければ、断熱圧縮で高温になり「焼け」という成形不良が起こります。また、未充填(ショートショット)という結果も起こりえます。 Moldex3Dは、金型内の空気を考慮して溶融樹脂の流動挙動を計算します。そのためエアベントの有無による流動の違いを確認することが可能です。また、断熱圧縮による未充填領域の温度、圧力の予測が可能です。そのため、従来解析できなかった詳細なエアベントの検証が可能となりました。

エアベントの寸法による充填挙動の比較
偏肉モデル(中央領域が薄肉)において、パーティング面にエアベント指定をしたもの。 エアベントの相違によって、充填状況が異なる。

隙間×幅=0.02×5mm ピーク圧:約36MPa

隙間×幅=0.02×5mm ピーク圧:約36MPa

隙間×幅=0.01×5mm ピーク圧:約40MPa

隙間×幅=0.01×5mm ピーク圧:約40MPa

3.粒子追跡(パーティクルトレース)

Moldex3Dは粒子追跡の機能を用いて流動先端の挙動だけでなく、内部の流動挙動を解析することができます。 そのため、今まで解析できなかった2次ウェルドの生成挙動や製品表面に起こる樹脂会合部から製品末端までのウェルドラインの予測が可能となりました。 より深く樹脂の流動挙動を調査することができます。

粒子追跡によるウエルドラインの移動予測結果

粒子追跡によるウエルドラインの移動予測結果

樹脂が製品中央で会合したのち、内部(流動層)が移動しており、結果として会合位置が変化しています。

ジェムス・エンヂニアリングでは、Moldex3Dを活用した解析業務を受託させていただきます。

  • done_all不良率低下による検査工数が削減
  • done_allコアピンの破損が防げる(メンテンナンス工数削減)
  • done_allキャビティ内部のエアーベント加工を少なくできる
解析種類 内容と効果  
充填解析 メルトフロントの可視化・ウェルドラインと エアートラップの発生を予測 ゲートサイズと位置を最適化 充填解析
保圧解析 ゲートシール時間を予測 ヒケ、バリなどの欠陥を回避 保圧プロセスの最適化 保圧解析
冷却解析 冷却効率の改善 サイクル時間短縮 高温部分の予測 反り解析 冷却解析
反り解析 最終製品の形状予測 反り変形の原因解明 残留応力の計算 反り解析

特徴:プリプロセスの効率改善

精度を維持したまま前処理効率を50%アップ
MuCell®(微細発泡成形)は、軽量化、寸法安定化、変形削減等の効果があります。樹脂充填時の発泡およびセルの成長をシミュレーションします。微細発泡数、密度分布、セルサイズ分布、体積収縮等を解析。
Mucell®解析

ホットランナーや金型内部の温度分布を可視化します。ホットランナーシステムとサブコンポーネント(ヒーターコイル、マニフォールドなど)を検証して、潜在的な欠陥(不均一な樹脂温度、バランスの悪い流動など)を予測できます。遅延射出、PID制御等複雑な制御を再現する事によりHOT特有の不可思議現象を解く事が可能です。

バルブ動作

バルブ動作

温度解析

温度解析

複雑な3次元冷却回路内での水の流れをシミュレーションして、冷却効果の検証と冷却管設計を最適化します。 総合的な成形サイクル時間の短縮が実現できます。

3D冷却解析
3D冷却解析
CoreTech社HP

Contact

Contact us by phone · FAX

+81-3-3862-2968

+81-3-3861-9644

Request quotation Contact form

Contact form

Request quotation