金型の寿命の目安とショット数との関係性

製造業において、欠かせない工具「金型」。
金型は、凸凹の上下一対の構造になっており、金型の間に素材を流し込みプレスすることで、さまざまな製品を作り出すことができます。
例えば、自動車のドアやビール瓶、タイヤ、OA機器など、種類は多様。
そんな金型の命数がどのくらいなのか、気になる方も多いでしょう。
今回は、金型の命数や耐数ショット数について、分かりやすくご紹介します。
金型の寿命を知りたい方は、ぜひ参考になさってください。
金型の命数とは?寿命の目安について
金型の命数とは、金型の寿命のことです。
金型の命数は、素材や型ショット数、機械による圧や熱などによって異なります。
もちろん、適切な運転とメンテナンスを行うことで寿命を延ばすこともできますが、永遠に使い続けることはできません。
なぜなら、金型はプレス加工を行うことにより、少しずつ歪みが生じてしまうからです。
歪みが生じると、新品の時と同じように製品を作ること、生産数を維持することが難しくなります。
また、プレス加工を行う金型は、日頃からメンテナンスしても経年劣化を避けては通れません。
そのため、金型が劣化してメンテナンスを行っても生産数を維持できなくなった時が、金型の寿命だと言えるでしょう。
金型の耐用ショット数の目安は?
ショット数とは、金型で製品を作る回数のことです。
耐久性が100ショット程度の金型もあれば、100万回程度ショットが可能な量産金型があるなど、金型によって耐用ショット数は異なります。
金型を設計・製作する際は、あらかじめどのくらいのショット数ができるのか計算していることがほとんどのため、そのショット数を分かっておけば耐久年数の目安になります。
とはいえ、ショット数はあくまで目安。
金型の寿命を延ばすためには、普段からメンテナンスを行うことが大事です。
金型は一概に命数が決まっていないもの
いかがでしたでしょうか?
この記事を読んでいただくことで、金型の命数がご理解いただけたと思います。
金型の命数の目安を理解しておくことが、製品の品質維持や向上に繋がるでしょう。
まずは、導入時の命数をチェックしてみて、劣化が見られるようなら、買い替えも検討してみてください。
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