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金型のコアとキャビティの構造

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金型のコアとキャビティの構造
目次

この記事では、金型を使った加工品の製造や販売に携わる人に向けて、コアとキャビティの構造を解説していきます。

身近な製品である車やテレビ、ペットボトルなどのほとんどは、金型を使って製造されています。

複雑な形のものであっても、適した金型を作ればスピーディに量産することが可能。

そんな金型の構造上の要となるのが、コアとキャビティです。

それぞれへの理解を深めて、業務へと活かしていきましょう。

金型の構造におけるコアとキャビティ

金型は、主に金属素材を使って作られた型の総称で、コアとキャビティと呼ばれる2つの部位を組み合わせて完成します。

この2つは一対と考えられており、それぞれにどのような形状を彫り込むかで製品の仕様が決まっていくため、それぞれの特徴について理解を深めておくことが大切です。

コア

ほとんどの金型の内部には、それぞれ違った形状が彫り込まれた凹凸が設けられています。

この凹凸をつけることで金型の内部には一定の隙間が生まれ、ここに金属やプラスチック、ゴムなどの熱で形を変える素材を流し込むと、成形された加工品に仕上がります。

この凹凸のうち、凸型にあたる部位をコアと呼びます。

コア以外の呼び名では、雄型と呼ばれることも多いです。

加工し終えた後に、開いて製品を取り出す金型の場合は、このコア側を動かすことが多いのも特徴です。

キャビティ

凸型のコアに対して、凹型にあたる部位がキャビティです。

キャビティは、キャビと省略して呼ばれることや雌型といわれることもあります。

金型を開いて成型品を取り出す場合は、キャビティ側は固定しておくことが多いでしょう。

キャビティとコアは一対になっており、この2つの部位は製品の良し悪しを決める重要なパーツです。

金型の仕様を考えるときには、キャビティとコア部分にどのような形状を彫り込むかを十分に考慮して設計する必要があるでしょう。

実際にプラスチックの製品が出来る仕組みを知りたい方はコチラの「金型の構造とプラスチックの製品ができる仕組み」のページをご覧ください。

特徴を押さえて適切な金型製作を

いかがでしたでしょうか?

この記事を読んでいただくことで、金型におけるコアとキャビティの構造がご理解いただけたと思います。

それぞれの特徴を理解して、自社の製品により適した金型を設計してください。

 

ジェムス・エンヂニアリングでは金型の設計・販売に留まらず、「金型トータルソリューション」として理論的解析手法を用いた問題の予測から対策、解決までをサポートします。詳しくはコチラの金型ソリューションのページをご覧ください。

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