試作金型
試作金型には、急ぎ製品が欲しい場合の簡易なもの、量産性を確認する場合など様々な目的があり、必要に応じて作り方や課題があります。
そのような試作金型の手配、試作成形時に発生する問題、困りごとの解決のため、前後の工程に注目し、原因となりやすい項目の抽出、事前消し込み、また事後の検証で次回案件での改善につながる情報をまとめた、当社オリジナルのサービスです。
QMD(Quick Mold Delivery)は、流動解析、金型成立性検討、冷却可能な試作金型製作、試作品検証までの一貫したサービスを提供します。
初動段階で、流動解析、成立性検証のDesign Reviewを行います。
将来の量産金型起工を見据えて、製品の流動課題・金型成立性のご提案が可能です。
Moldex3Dによる解析シミュレーションのソリ変形結果と現物の比較の為、試作成形品を非拘束状態で
ATOSにより自由曲面測定を行います。
Quick Mold Delivery
Design Review
※成形課題予見のプロセス
流動解析
ゲート位置
そり変形
※成立性予見のプロセス
金型構造、製品要求成立
化学発泡、物理発泡等の金型構造提案
試作・簡易金型
※試作金型製作
安価
早く
☆高付加価値
☆高付加価値なのは
製品部の冷却回路設定
流動解析との相関検証
製品検査・検証
※検証
X線CT観察
3Dスキャン ATOS
3次元測定
☆自由曲面の測定が可能
非拘束専用測定治具で実現
試作金型手配・完成後で困った事ベスト5
①ゲート位置の設定(場所、何か所)誰が決定するのか?②そり変形は寸法許容値で合格するのか?したのか?
③繊維が含まれた成形品の変形は、成形条件では、対策が出来ない。
変形要因は、繊維配向で決まるためDR時の検討が重要だった
④発泡成形金型を手配したいが、製作側に経験がない。
⑤試作では、良品であったが量産金型で良品がとれない。
試作成形で工夫したことは量産で再現ができない・・・。
ジェムス・エンヂニアリングが提供するソリューション
①ゲート位置等お客様からの指定がない場合は、当社のDR検討や流動解析結果に基づき、ゲート位置をご提案をいたします。
②Moldex3Dの高精度解析により変形予測が可能です。
③Moldex3dで繊維配向を考慮した流動解析行います。繊維配向を可変させる肉厚変更のご提案が可能です
④発泡成形用金型 コアバック、多方向キャビスライド、発泡支援エアーベント等のご提案が可能です
⑤成立性DR時に試作金型と量産用金型の構造差異分析を行い量産型起工の支援を行う事が可能です
低価格・短納期
ベース等共有できる部材は、規格化されています。提供させて頂く試作成形品に必要な部材だけを加工して組み立てます。
ベースの規格サイズは、製品の大きさと試作目的に応じて準備しています。
試作金型は、海外の提携先で組立した後試作成形を行い、成形品を空輸でお届けしております。
実績・お客様の声
お客様の声
某自動車内装部品会社 生産技術G A氏
自動車部品の多くは 保持具、検具により矯正された状態を測定しています。
これはASSY状態(立て付け)において各部品との勘合隙間の整合を見極める為に現実的な手法になります。
しかし、平滑が必要な成形品自体の変形が問われる部品や立て付け向上の為に幾度も金型を改修する事でその調整に費用が嵩んだりする場合の問題がありました。
設計上許容できない程の変形になった場合 アニール等の2次処理が必要な事もあります。
初期段階で許容内の変形に収める事ができる成立性をデザイン(板厚)、ゲート、ランナー、冷却回路等を流動解析で高精度の結果を得る事ができました。また、試作金型で成形された試作品を測定する際にその自重で撓む事を避ける測定方法に課題がありましたが、
JMSの非拘束状態での測定方法で解決する事が可能になりました。
解析の変形データー(STL)とATOSの測定(STL)比較する事でさらなるループ検証が可能になり 変形についての知見を蓄積する事が可能になった。
量産型起工後の育成準備の工数が削減できると判断してDRから試作までを手配しています。
また試作金型を起工したない部品につてはDR(流動解析)だけを依頼しています。